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2009.11.15
コラム

「野村再生工場」

今期で’東北楽天ゴールデンイーグルス,監督を退任した野村克也氏の本。

個人的には来年もチームを率いて欲しいと願ってましたが・・・。

野村氏は「苦労人」であり「努力の人」である。

現役時代の生の活躍は、私の時代ではわからないです。

ましてやパリーグの南海ホークスとなると、ほとんどテレビには映らず、最後西武ライオンズを45歳

で現役引退したという記憶がある程度です。

南海ホークスにテスト生で入団し、通算成績2901安打、657本塁打というすごい記録を残してい

る。この記録もデータに基づく分析と努力の結果である。

野球は頭を使ってするもの、過去のデータや投手の癖を分析して攻略していく。

弱いチームを強くするのが生きがい、とも言ってます。

選手をうまく再生させる野村氏ですが、「再生とはよく観察し、気づかせること」である。

プロ野球選手として入団してくるのだから、皆すばらしい素質を持っている。

ただ、その活かし方が間違っていたり、力が衰えてきたにもかかわらず以前と同じ方法で対処しよう

としていたがために、結果が出なかった。そういった方向違いの努力をいかに気づかせるかが自分達

指導者の役割である。

指導者の判断ひとつで選手の人生が大きく変わってしまう可能性があるわけで、野村氏によると、こ

の選手の長所はどこなのか、どこを直せば伸びるかを、先入観や固定観念を排して徹底的に選手を

観察する。

そのうえでよいところが見つかれば、それを引き出し、活かせる場所を与える。

他球団で解雇された選手が野村氏によって活躍したケースは数知れない。

言葉の一つ一つに重みがあり、読み応えのある本です。

五十嵐 真

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